伝説の鍛造ホイール「スプレッドM7」懐かしすぎてZukablog! BMW E46 330iの巻ッ
2025.06.7
【整備日記】22万Km超えでも輝き続けるE46 330iと懐かしの名ホイール
今週も何台か車検整備でお預かりしたBMWたち。その中でも、とびきり印象的だった1台。なんと走行距離22万Km超えながらも、素敵すぎるコンディション。まさに愛情が注がれ続けてきた証といえる美しいE46 330iです。

そして、お帰りの際にふと目に留まったのが、その足元。「これはまたホイール綺麗にされてますね〜!」と近づいてみると…おや、これは懐かしい!なんと装着されていたのは、かつてBBSやチューナーホイールと人気を分けた鍛造ホイール「スプレッドM7」。当時を知る方なら、思わず「おぉ!」と声が出てしまう逸品です。しかも、そのM7がこれまたまぶしいくらいに美しく保たれているんです。オーナー様のこだわりと愛情がひしひしと伝わります。

さらに注目すべきは、「あれ?バルブが2つある?」と気づいた方もいるかもしれません。そう、このホイールはダブルエアバルブ構造!上下にエアバルブが2箇所あるという、今ではあまり見かけない仕様です。長い年月キズも回避しながら今なお丁寧にメンテナンスされて使い続けているというのは、本当に素晴らしいことですねッ。「次は30万Kmを目指して!」そんな想いを胸に、これからも微力ながら末永くサポートさせていただきます。

【ダブルエアバルブ】
実はこれ、タイヤ内にチッソガス(窒素)を充填する際に、より高い純度・密度でチッソを充填するための工夫。重たいチッソはタイヤ内で下側にたまりやすい性質があるため、下のバルブから空気や不純なチッソを抜きつつ、上のバルブから新しいチッソを入れることで、内部のガスを効率よく入れ替えることができます。これにより、より安定した空気圧、熱による膨張の抑制、長期間の圧力維持といった、チッソ充填の恩恵を最大限に引き出せるます。まさに当時のマニア心をくすぐる、ハイスペックかつ理にかなった設計なんですね。素敵ッ!